狭山の森を守る「トトロの森」のボランティア活動で技術をブラッシュアップ!

こんにちは、自然派のyutaka(@goyutaka)です。

先日、私が所属しているボランティア活動「トトロの森で何かし隊」という森林整備ボランティアの「里山管理技術講習会」に参加して、改めて知識と技術をブラッシュアップしてきました!




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里山管理とは?

今回も森林インストラクターであり東京都環境局緑保全コーディネーターの松井先生が講師をしてくださり、座学から学びました。

くろすけの家の2階で行いましたが、この古民家の表しの梁が素敵だな〜と毎回感じてしまいます。
くろすけの家は見学できますので、是非立ち寄ってみてくださいな。


トトロの森は、「里山」と通称言われる森の管理をしているのですが、そもそも「里山」ってなんぞや?という原点に振り返ります。

簡単に言うと、
里山とは・・・人間が生活の為に利用して来た森。
       生活に必要な材料を手に入れるための森。

さて、Wikipeadiaで検索すると「人間の生態系の影響を受けた森」と記載されておりますが、その記述のなかでも大変興味深い記述も

抜粋
「宅地化を免れた里山も利用価値の殆どが失われた為に放置され、人間の関与が失われたことによる植生変化、不法投棄される粗大ゴミや産業廃棄物による汚染にさらされている」

この記述は、まさしくその通りであって無管理になっている雑木林が点在しています。
管理したくても出来ない所有者さんが多いというのも現実かと思います。

そういった森を、「トトロのふるさと基金」が寄付や購入によって取得しトラスト地(ナショナルトラスト運動によって取得した土地)として保全しております。

その保全業務を私が所属しているボランティア団体が、年間の活動計画とその森ごとの管理方針にそって保全活動をしております。

技術を改めて見直し、新たな技術も知る

里山保全の基本作業は、樹木の伐採や落ち葉・枯れ枝清掃です。
その中でも、「樹木の伐倒・伐採」が一番危険を伴う作業となりますので、動作を原点に戻って学びました。

基本的な伐倒・伐採方法は昨年の「里山管理技術講習会に参加」に記載しております。
そして今年は、一歩進んでより安全に伐倒する方法を学びました。


基本的には、ボランティア活動で伐倒する樹木は胸高直径(胸の高さ程度での直径)はφ15cm以下と決められております。
これ以上になると、樹木が大きく育っているために危険度が増す為、専門業者での作業となります。

ただ、φ15cm以下と言えども、樹高は結構高いものもあります。
この様な木を、ロープを併用して狙い通りの方向へ安全に倒して行きます。


なかなか、写真では見にくいですが、右側にある伐倒する樹木にロープを掛け、倒す方向にある木にアンカー(支点)をつくり、作業者は安全な位置にたって複数名で作業をする実習を行いました。

そして伐倒した木も枝払いを行い、それぞれ必要な長さへ玉切りを行って移動していきます。
この木材の移動もスリングという道具を用いて、力の掛け方を教わり少しの力で安全に移動できる方法を学びました。


まとめ

里山の保全は、このような地味な作業なんですが作業後は空の光が森の地面まで届くようになって、非常に気持ちの良い森が出来上がっていきます。

光が届く事で、野草や花などが開花してくれ、その森の植生や生態系が健全かつ目標とする管理方針に向かってくれます。

実地学習では3班にわかれ、私はその1班の班長として活動を行いました。
一つ一つの動作を身につけることも重要ですが、班長として統括的に作業指揮と安全管理を行う事も改めて体験する機会となりました。
2014年度の活動が始まりますので、また気持ちを新たに里山保全活動を行っていきます。

そして、新たなお仲間を募集する
トトロの森で何かし隊・ボランティア登録説明会
が4月26日(土)10:00〜15:00 開催されます。

午前中はトトロの森を散策して実際に森を見て頂き、その後活動の説明会となります。
興味がある方は、参加申込してくれると嬉しいです。
要事前申込ですので、上のリンクの説明会のページから申込してみて下さい。

私も全くの素人から始まり、4月から4年目に突入します。
自分の出来る範囲で行うボランティア活動です。
これからも細く長〜く活動を続けて行きたいと思います。


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