南極基地のモノコック構造を南極観測隊員から直伝!小学生がミニ南極基地作成体験

こんにちは、建築技術者のyutaka(@goyutaka)です。

長男が参加している所沢航空発祥記念館のキッズチャレンジ倶楽部で、南極教室に家族で参加し、実際に南極で使われている基地のミニチュアを作成してみました!

ヘルメットをかぶって、凛々しい感じかな?




ミニ南極基地を作ってみる!

今回の教室は、ミサワパーク東京さんで行われました。
というのも、南極基地の建物の多くがミサワホームが手がけ、35棟も建っているのです!
南極基地に採用されているのは知っておりましたが、こんなに建っているとは初めて知りました。


そしてその構造をミニチュア化したものを小学生達で組立してみます。
右奥の床組の上に壁を建てて行きますが、その左に積んであるのが壁パネル。
そして手前左に接合金物、右が取り付け用のハンマーです。


作業は元南極観測隊員でミサワホームの現場監督さん。
子供達も3班に分かれて、それぞれ交代しながら作業を進めていきます。

まずは、壁パネル建て。
木質系パネルをストックヤードから3人で協力しながら運んで、建てます。


建てたパネル同士をくっつける接合金物を入れていきます。


最後に金物を締めるためにハンマーで叩く!


これが一連の組立手順になります。

モノコック構造!

施設内は撮影禁止エリアもあった為、残念ながらお見せできない資料がたくさんあり・・・

ということで、小学生が組立たミニ南極基地!


この南極基地の当初の設計条件というのが、「風速60m/sに耐え建築に素人な隊員達で組立が可能」という事なのです。
そして建設できる期間が天候条件の関係上約1ヶ月しか工期が無いという条件も加わっているのです。

驚きだったのは、建築に素人な隊員達で組み立てるという事です。
現場監督はミサワホームの技術屋さんですが、実際に作業していくのは研究者などの建築には無縁の人たちということ。

さすがに南極に基地を建てるためだけに職人さんを連れて行く事はできないという事なんですね。
それが、先ほどの小学生だけで組み立てられる構造の木質パネル工法なんですね。
これは建築技術者の私も驚きでした。

この木質パネルで床・壁・屋根を面で支えているのがモノコック構造なのです。

もちろん南極のお話も

このミニ基地作成の体験の他、南極についても面白く教えて頂きました。
南極クラスと題して、ミサワホームでは南極観測隊員経験者によるプログラムを行っています。


この中で、南極とはどんな環境であるのか?や動物達の生態系などをスライドと動画を使って非常にわかりやすく説明して頂けます。

バナナで釘を打つ実験や、お湯を撒いたらどうなるか?や、オーロラやペンギンの話まで、小学生達は興味津々もちろん私も楽しく聞かせて頂きました。

まとめ

建築技術者の私としては、自分自身が非常に興味深く基地の構造をみる事ができました。
そして、子供達にも私自身が行っている建物を作るという事を少しでも身近に感じてもらえればと思っております。

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