こんにちは、写真好きのゆたか(@goyutaka)です。
旅行やイベントにPENTAXのデジイチをいつも持っていくのですが、それなりにボディは汚れたりしておりセンサーはどうなんだろう?と思っていましたら、リコーイメージングさんが「センサークリーニング」の講習会を行っていましたので参加してきました!
PENTAXのデジタル一眼レフの場合での記載となりますので、その点ご理解ください。
センサーは非常にデリケートなので少しでも不安があれば、私のように講習会に参加してみて教えていただくか、メーカー修理に出された方が良いかと思います。
備忘録的に記事にしますが、行う場合は自己責任で行ってください!
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センサークリーニングに使う道具
センサーをクリーニングするのは専用の道具を使います。
リコーさんがキット販売している「イメージセンサークリーニングキット」
この中には、専用の綿棒的な先端にオレンジ色した粘着系ゴムがついたスタンプと、そのスタンプ面についたゴミを取るシールの2つが入っております。
シールの方はメモ帳的に何枚も束になっているのですが、1枚1枚透明なシールを剥がして粘着面を出して使います。
私は今回の講習会場で購入しましたが、Amazonの方が安いです。笑
まずはボディのホコリ落とし
センサーのクリーニングを行う前にボディについているホコリを落とします。
これは作業中にホコリが舞って、センサーに付着するのを防止するためです。
まずは全体をブロワーでプシュプシュと飛ばします。
意外と盲点でホコリが溜まっているのは、ストロボの部分やバッテリーの蓋、SDカードの蓋などもホコリがある可能性があるので、一緒にクリーニングしてしまいましょう。
次にミラー周りなども目視で見ながらホコリがあったら飛ばします。
なるべくミラーを下に向けてあげることで、ホコリがカメラ内に進入していくことを防止します。
最後にレンズ側も行います。
清掃終了後にまたホコリがカメラ内に飛んでいくことを防ぐために行います。
これで事前準備は完了!
センサーのゴミの確認
ではセンサーに付いているゴミの確認をしてみます。
方法は2つあり、
1.カメラのダストアラート機能で確認する。
2.撮影してゴミ位置を確認する。
私のカメラの場合はダストリダクション機能がもともとカメラに組み込まれているので、電源を入れるたびに超音波振動でゴミを落としてくれているようですので、非常にゴミが少ない状態です。
【1.カメラのダストアラート機能】
カメラ自身についている機能で確認もできます。
「MENU」→スパナマーク→「ダストアラート」を選択します。
するとモニター画面にセンサーにゴミがついている部分が表示されます。
わかりやすいように紫の丸線で囲いましたが、ゴミを強調表示してくれます。
下の例だと大きいのと小さいのがあります。
※講習用にあえてゴミを入れているデモ機で行っています。
【2.撮影してゴミ位置を確認】
こちらの方が、より細かなゴミを確認することができます。
カメラにはSDカードを入れて実際に映像が記録できるようにしてください。
次にカメラの設定を行います。
1.マニュアルフォーカス(MF)にする。
2.絞り優先モード(Av)にする。
3.ISO感度を100にする。→ノイズが入らないようにする為
4.絞りF22にする。→絞り込むことでゴミがはっきり映る
5.画像サイズは最大にする。→詳細に映像確認できる
6.電池は満タン→センサー清掃時にミラーアップしたままにする為
次にレンズ側を「∞」に設定。
これは撮影時にピントが合わないようにして「ゴミ」をはっきり写らせる為。
これで撮影を行いますが、被写体は白い壁などを撮影してください。
今回はライトボックスを使用しました。
レンズをライトボックスに近づけて撮影。
先ほどの「ダストアラート」で写らなかったものも出てきます。
画面拡大をしながらチェックします。
SDカードに記録された画像をPCでチェックもできます。
実際に付いているゴミを今度は取っていきますが、この画像の上と下の位置がセンサー面では逆になります。
上に写っているゴミはセンサー下部、下に写っているゴミはセンサー上部についています。
センサーを掃除する!
ではいよいよセンサーを清掃します。
「MENU」で「センサークリーニング」→「ミラーアップ」を選択するとセンサー部分が見えるようになります。
電源をOFFにするとミラーが下がってくるので、清掃中は電源入れっぱなしと鳴ります。
最初に説明した綿棒的なスタンプでゴミを粘着させるのですが、ちょっとドキドキすると思います。
講習では、センサー部分のパーツで練習させてもらいました。
下の写真のように「ペタっ」と粘着性のある先端とくっつけるのですが、押す力のイメージとしては「シャッター半押し」程度の力加減です。
イメージしてみてください。
そして、「絶対にスタンプを横に動かさないでください!」
センサーに傷がつきます!
あくまで上下に動かすのですが、1回センサーに「ペタッ」とつけたらシールに1回「ペタッ」とやってゴミをスタンプから取り除きます。
下の写真では透明なテンプレート的な板がありますが、クリーニングキットには付属していませんのでイメージとして参考にしてください。
1回ペタッとやったところは2回目で使わないでください。
必ず新しい面でゴミ付着させます。
同じ場所にペタッとやると、またゴミをセンサーに持って行ってしまったり傷の原因になりますので、贅沢に粘着紙を使ってください。
私は講習で2枚くらいは使用しました。
では、実際にカメラのセンサーに向けてやってみました。
慣れてくると難しくはないです。
が、あまり深追いせずこれで取れない場合はメーカーに持ち込みましょう!
今回の講習で使ったデモ機のセンサー面にゴミ以外の汚れが見えたので、取れるのか聞いたところ油汚れのようなものはメーカー持ち込み修理でないと無理との事でした。
清掃が終わったら、再度「ダストアラート」か撮影を行って綺麗になったか確認してください。
この繰り返しでクリーニングを行います。
さいごに
このクリーニングキットは意外とセンサー以外にもレンズ面にも使用できます。
指紋をわざとレンズにつけてから、このスタンプをコロコロと転がすとあら不思議!指紋が取れます。
意外と使えるクリーニングキットでしたので、保険的に持っておくのも手です。
あと、撮影時にゴミに気づいてその場では何も対処できない場合は「絞り値」を開放側にすることでゴミの写り込みが薄くなります。
先ほどF22で撮影したように絞り込むことでゴミがはっきり写りますので裏技的に知っておくと良いかと思います。
デジタル一眼のセンサーは命ですので、一度私のように講習を受けて加減やポイントなどを知ってから自分でやるか、メーカー修理で対応するのは良いとは思います。
ちなみに今回の講習会は¥2,050(会員は¥1,020)と非常に安くて、リコーのサービスの方に色々教えて頂くことができるので、とっても価値ありです!
遠方でなかなか講習も修理の機会も難しい場合や時間が無くて、すぐやりたい場合は参考にしてみて自己責任で行ってください。
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